この節ではCT Chart selection関数とCT Chart data関数を使用した2次元グラフと3次元グラフの作成例を紹介します。
 配列を使用した2次元グラフと3次元グラフの作成方法は、配列を使ってグラフを作成する (例題)を参照してください。
 各項目で以下の例を説明します:
 - 例に使用される状況の説明
 - サンプルデータベースの構造
 - サンプルデータを使用して、すべてメソッドで作成されたグラフ
 - サンプルグラフの作成に使用されたコード
 
 
    あなたがソフトウェア会社を経営し、政府、教育機関、小売りなど、多岐に渡る分野の顧客を抱えているとします。あなたのデータベースは顧客と営業の履歴を記録しています。
 データベースでは、以下のテーブルを使用して情報を保存します:
 
 4D Chartを使用して、以下のグラフを生成します。これは、各分野での全営業成績の割合を示したものです。
 
 以下はサンプルグラフを作成するために使用されたGRAPH PROFILEメソッドのコードです。
 
    新車の市場においてデータベースを使用して手持ちの金で購入できる最高の車を決定しようとしています。5台の車に選択を絞り込み、それぞれの車で年間の登録、保険、メンテナンスの経費がいくらかかるかを比べたいと思っています。
 以下のテーブルにデータを入力します:
 
 収集した情報を解析するために、3次元グラフで情報をグラフ化することにしました。4D Chartを使用して以下のグラフを作成します:
 
 GRAPH CARSメソッドはこのグラフを作成するために使われたものです。このメソッドはCT Chart selectionコマンドを使用します。CT Chart selectionを使用するときにはフィールドの配列を渡します。フィールド名は系列名になり、フィールドの値が数値軸上でグラフ化されます。この例ではRegistration、Insurance、Maintenanceの各フィールドは、系列と数値のために使用されています。
以下はGRAPH CARSメソッドです。
  
    教育プログラムの西日本地区担当者であり、該当地区の生徒達の標準テストスコアを別のテスト日付と比較したいとします。
 データベースには、テスト日付と出身地にタグが付いて、該当地区の生徒のスコアが保存されています。
 
 4D Chartを使用して、以下のグラフを作成します:
 
 前述のグラフはGRAPH  SCORES 2Dメソッドで作成されています。以下はGRAPH  SCORES 2Dメソッドのコードです:
  
    自分の会社の株式が同業他社と比べてどのような動きをしているのかを知りたいと仮定します。各企業の株式の終値を4Dデータベースで記録する場合もあります。データベースでは、株価は月平均で記録されています。 

 以下のグラフは、Joe Bob’s Chemicals社の株価を業界の平均と比較しています。グラフ上のデータは何の操作もせずにデータベースから直接取られたものです。
 
 STOCKS CHART メソッドは、データベースから直接取られたフィールド値を使用してグラフを生成します。データベースに格納された値は既に平均として計算されているので、追加の計算を行う必要はありません。代りに日々の値を記録していた場合には、月ごとの平均値を計算し、それを配列に格納してから CT Chart arrays 関数を使用してグラフを作成します。
 月ごとの値を平均化する例は配列を使ってグラフを作成する (例題)を参照してください。
 以下はSTOCKS CHARTメソッドです: